おじさん好きなのに遺作おじさんは無理ってやつ、いねぇよなァ!?
「そんな者は本当のおじさん好きじゃない、僕が本当のおじさん好きを見せてあげますよ」

ということでこの度「本当のおじさん好き」であるわたしの中で、「もっとも性的なキャラクター」となりました、遺作おじさんのお話をしましょう。
『遺作』とは、1988年にデビューしたエロゲーブランド「エルフ(elf)」が1995年から発売した「鬼畜おやぢ三部作」の一つ目の作品です。
卒倒しちゃいそうにエッチなシリーズ名ですね!
なんと言ってもこのゲームを後世に残る傑作たらしめた最大の特徴は、
私たちが陵辱ゲームを遊んでいることを突きつけて、それをときほぐすかどうか選ばせる作り/つまりエロシーンを見たいのならば、わざとヒロインを鬼畜キャラに捕まえさせる必要がある(122)
宮本直毅『エロゲー文化研究概論』
というわけなのであります。
陵辱ジャンル愛好家の私としては耳が痛い限りです。
そういうわけで自らの罪を顧みるためにも、プレイする責務がある、そう思い、苦渋の思いでプレイに至った次第であります。
⚠️ネタバレ&センシティブあり
⚠️実際の行為を肯定するものではありません
あらすじ

平凡な学生生活を送る主人公のもとにある日ラブレターが届く…
まんまと指定された旧校舎を訪れると、そこには顔馴染みの同級生が…
そして突然扉は施錠され、暗闇に包まれた旧校舎を不穏な気配が包み込む…
お察しの通り、これは日頃ガキめらに冷ややかな目で見られてきた遺作おじさんが仕組んだこと。
そしてうまく謎を解いていかないと、ひとりひとりと連れ去れられ、とても性的なめにあっていく、という仕組みでございます。
ということで、レビュー!
ビジュが「解って」る←性的
はてさて…今回のゲームはどのような罪深さを私に与えてくれよう…
とか思いながら日常パートを流していたら突如視界にアダルティな要素が飛び込んできました。

よ、用務員のおじさん、えっちすぎん…?風紀、大丈夫…?
節ばった腕にオシャレとは程遠いジャージ、上げた前髪に濃いひげ、瞳には濁った哀愁…
その瞳はまさに太宰治のかの有名な言葉そのもの…
「大人とは、裏切られた青年の姿である。」
太宰治『津軽』
うーーん、けしからん。
おじさんて、基本的に前髪上げてるんですよね。おでこが出ていない人には性欲が湧かない私としてはとっても助かる次第であります。
全然仕事にモチベがなくてもとりま前髪上げてる、そういうおじさんのディテールが反映されていてとてもGOODです。
とまあ少し会話を交わした程度で、遺作おじさん、退場!
ここからが悲劇の幕開けでした。
焦らしがエグすぎる←性的
というのも、実を言うと、私にはエロゲーマーあるまじき性質がありまして…
それは、攻略サイトを見て、その通りにしか進めないという性質でございます。
ゲームのゲーム性が苦手なので、エロゲーを物語としてのみ楽しみ、桃鉄では弱小コンピュータにボンビーを背負わせひたすら日本開拓に勤しむタイプの人間なのです。

そんな私の性質を踏まえ、冒頭の『遺作』の特徴をおもいだしてください…
ハッピーエンドを選ぶと…エロシーンが見れない…
そう、私に起こったこととは、攻略通り進めた結果、その後およそ数時間、エチエチシーンが拝めないという悲劇でした。
ハッピーエンドではもちろん遺作おじさんがやっつけられちゃうのですが、その悲しみたるや…
この時私の過ったのは、陵辱エロゲをプレイする自らの罪深さ…
などではなく、「目の前でとてもえっちそうなおじさんがちんぽも見せることもなくやっつけられてる…」という絶望でした。
そしてそんな絶望感を味わった上で訪れるのは、乳輪がかすかに見えるだけの若女×若男とのイチャラブキッス…
BAD ENDだろこんなん…

しかもこのゲーム真っ暗でマップがめちゃむずいの…「一寸先は闇」を体現したようなマッピングで現実的に迷子ですよ…
そんなこんなでゲームド級の初心者がなんとかBADハッピー ENDを二つクリアした先に訪れたのは…

なんで!?!?!?!?
エロゲにおいてこの手の展開は割と賛否が分かれると認識しておりますが、ここでエルフは手を抜きません。
なんと初めての遺作おじさんのエッチシーンは、ニュルニュルCGを用いた流暢な手コキ…!
おじさんたるもの自らの性的指向なんて二の次さ(大意)、とでもいうかのような遺作おじさんの力強いセリフにちょっと胸キュン。
ていうか遺作おじさんのヴォイスえっちすぎんか!?!?!?
「イデア」たる声←性的
そう、このエロゲで私が特に気に入ったところがこの点なのです。
ヒロインフルヴォイスやちょい役の男登場人物がフルヴォイスってのはそこそこ当たり前なのですが、敵の!しかもオジサンの!フルヴォイスってなかなかないように思います。
これがもうすっごいわけです。
私はおじさんにイケボなんてものは特に求めないわけです。
この遺作おじさんの声は決して有名俳優さんのような個性的でセクシーなイケボではない。しかしなんと耳馴染みの良い囁き…

そう、これはまるで…まどろみのなか、骨振動を通して聞くおじさんの声…
耳で聞いているわけではない、直に振動として「効く」おじさんの声なのです…
それは誰か固有の”おじさん”ではなく、イデアの世界のおじさんの声…
はっきりいって私の理想のおじさんの声、そのものだったのです。
それなので、私は「おやぢシリーズ」の二作目がフルボイスでないと知ってがっかりし、そして三作目がまたフルボイスだと知って購入を決意したのです。
しかも、そんな遺作ヴォイスで繰り広げられる陵辱はどれもこれも素晴らしくマゾヒストにコミットしたものだったのです…
コミットメントがすごい←性的
セックスの上手さって、ひとことで言うと「痒いところに手が届く」じゃないでしょうか。
遺作おじさん、そのプロフェッショナルです。
それは肉体的な部分も、精神的な部分もです。
参考までにいくつか私がスクショした箇所を引用致します。
「どんなにかわいくても、ここだけは見た感じ変わらないんだよな。」
↑言葉責めGOOD

「下着の上からでもわかるぜ、お前のまんこの形が」
↑言葉責めGOOD+まずは布越しGOOD
遺作は美緒の一番敏感な部分を、わざと親指で押さえるようにして
↑手マンが全てだと思ってないGOOD
「溜まっていたからね、もう出ちゃいそうだ。」
↑おじさんが急に優しげな口調になるタイミングリアルすぎGOOD
「よく出るねぇ、よほど我慢していたんだな。」
↑父性を偽った口調が言葉責めにスパイス効かせてGOOD
などなどなど…実用できた場面は枚挙にいとまがないのです…
しかも散々焦らされたので報酬系のアレもドバドバで大変な良さでしたね本当に…
あーあ…遺作おじさんは私と出会えばよかったのに…
ということで、具体的などちゃエロ遺作おじさんえちえちシーンは実際にプレイしてみて使ってみてネ
そしてはっきり言って毛野先生の『犬嫌い』、海明寺先生の『K9』シリーズと並ぶ、性癖ドンピシャ実用しまくり作品となりまして、

bioを更新するほどの緊急事態となったのであります…
ということで、不朽の名作、3/10まで500円になってるのでやってみてネ。私は東京から帰ったら『鬼作』と『臭作』をやるッ!
ストレスフルな快楽を(結び)
前に、『僕は天使じゃないよ』というSM懐古エロゲの記事でも、「エロゲとはもう一つの現実」という話をしましたが、久しぶりにエロゲをしてみて、改めてそう思いましたね。
もちろん私は攻略通り進めるズルさを持ち合わせておりますが、それでもやはり、エロゲという世界は、ストレスになるキャラクターとの会話を回避できないという点が素晴らしい。
それは演出によっては飛ばすこともできず、あるいは飛ばせば面白みが損なわれ、かなりの時間を費やす必要があるという点で、まるで本当の人間関係です。
だからこその、没入感なんですよね。
インスタントなオナニーで満足してしまう人には理解ができないほどの時間を費やした先でしか得られない快感がある。
私はそんなエロゲが大好きです。
そして、いつか作りたいと思ってます…
こっちも半額なってるYO👇
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